梅の香

 平安時代になると目で見る花の美しさから、新たに香りが注目されるようになったそうです。
『古今集』にも梅の香を詠んだ和歌があります。

  春の夜の 闇はあやなし 梅の花  色こそ見えね 香やは隠るる

  訳:春の夜の闇とはわけが分からない、梅の花を隠すが、色は見えなくても香りは隠れない

とあるように香りは視覚に比べて、強い印象を与えることもあります。例えば、親しき人の香りを思わせれば、身近に触れているような感覚が与えられるように。

 

梅