紅葉真っ盛り、独特の山岳仏教文化が栄える大分県国東半島を訪ねました。
2018年は、開山1300年という大きな節目に当たり六郷満山と呼ばれる寺院群は多くの参拝者で賑わっています。急坂をあえぎ登りきった先、目に飛び込んでくるのが、熊野摩崖仏です。鬼が一夜で築いたと伝えられる石仏は、大日如来と不動明王の二体です。折しもほら貝の音が響き渡り、一層感慨深く、二体の仏が慈悲の相で私たちを迎え入れてくれました。
続いて訪ねた国宝の富貴寺大堂は、西日本唯一、しかも日本三大阿弥陀堂の一つです。内陣には本尊阿弥陀仏が安置されております。長い間ご住職不在の過酷な時期もありましたとお寺の方からお聞きし、一層感慨深く阿弥陀様を拝んだことです。
境内の木々の紅葉が夕日に映えお寺を美しく飾り立ててくれていました。
平成30年12月 生往寺檀信徒会総代