『北九州市立いのちのたび博物館』の郷土資料室には、現在、郷土出身の浄土宗第二祖聖光上人の黒光りしている
座像と、法然上人と対坐している聖光上人・熊谷次郎直実の本朝祖師絵伝(大本山善導寺蔵)が、展示されています。
「平家物語」で、自分の息子と同じ16歳の平敦盛を討ち取った事で知られる熊谷直実については、多くの逸話があります。
昨秋、京都駅から市営バスで大原の勝林寺を訪れました。法然上人と当代一流の仏教学者たちが論争された、
『大原問答』のお寺です。参道の片隅に、法然上人に何事か起これば、いざ参上の姿勢で鉈を持ち終日待機をしていた
熊谷直実腰掛石がありました。法然上人とのうるわしい師弟関係を目の当たりにしました。聖光上人の生誕地である郷土、香月吉祥寺のふじの花を今年も楽しみに待っています。
平成29年3月生往寺総代