ホーム 今月のお言葉 3月 ふむまいと よけた方にも つくつくし 正岡子規 幼いころ、川沿いで採った土筆を母が卵とじにして食べさせてくれていました。その春の味はいまだに忘れることができません。採ってきた土筆は、茎の節にある袴を家族皆で取り除き、そしてしばらく水につけて調理をしていました。今はなんでもレンジですぐに食する時代ですが、手間暇かけて旬の食材をいただくとおいしさが忘れられないものです。 生往寺住職 安永 宏史